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20210217-04「訪問施術で役立つ姿勢・動作リハビリⅠ」

講師:㈱ケアプラス テクニカルアドバイザー 理学療法士 Mr.T

今回の講義内容:「訪問施術で役立つ姿勢・動作リハビリⅠ」 2021年2月17日
講師:㈱ケアプラス テクニカルアドバイザー 理学療法士 Mr.T

今回も、大勢の方に参加いただき充実した会となりました。
ご参加の皆様、「理学療法WEBセミナー」を熱心に受講していただき、誠にありがとうございました。
T先生、分かり易く熱意あるご講義をありがとうございました。
セミナーの概要については以下をご参照ください。

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目次
【1】 施術を行う流れ
【2】 ADLとIADL
【3】 動作観察(評価)1
【4】 動作観察(評価)2
【5】 動作観察(評価)3
【6】 動作観察(評価)4
【7】 動作観察(評価)5
【8】 動作観察(評価)6
【9】 動作観察(評価)7
【10】 寝返り動作 Roll Over
【11】 良い寝返り動作
【12】 寝返り動作パターン
【13】 寝返り動作の相分け
【14】 寝返り動作を実行する 重要なポイント
【15】 寝返り動作を実行する ための戦略は?
【16】 観察のポイントは?
【17】 観察のポイントは? 2
【18】 観察のポイントは? 3
【19】 内腹斜筋
【20】 外腹斜筋
【21】 外腹斜筋 2
【22】 寝返り動作分析のまとめ
【23】 脳血管障害患者寝返り動作の特徴
【24】 脳卒中患者の寝返り
【25】 介入ポイント
【26】 寝返り動作能力障害の発生が予想される身体機能障害は?
【27】 理学療法評価の対象
【28】 寝たきりの方への施術

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【22】

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【23】   脳血管障害患者寝返り動作の特徴

  上部体幹の回旋不足

  非麻痺側上肢で引っ張り寝返り遂行


  麻痺側肩甲帯が後退し上肢が屈曲するなどの連合反応が出現

  麻痺側下肢を非麻痺側下肢ですくいあげて寝返る


  麻痺側骨盤帯後方に引けたままとなる

【24】   脳卒中患者の寝返り

  寝返りををする側に対して、

  頸・体幹の側屈の要素が大きく入ることがある

  非麻痺側下肢を外転・外旋・挙上して行うことが多い
            
            ↓

  観察ポイント

  麻痺側腹筋群の活動性の低下もしくは筋緊張低下が分かる



【25】   介入ポイント


   1.上肢・肩甲帯から誘導

   2.胸郭・腹側部へとポイントへ移す

   3.最後は直接骨盤を誘導する

     より骨盤に近いポイントからの誘導を必要とするほど

     腹筋群の機能は低いと考えられる


      
【26】   寝返り動作能力障害の発生が予想される身体機能障害は?

     頚部関節可動域制限

     肩甲帯可動域制限

     上肢筋力低下

     体幹回旋可動域制限

     体幹筋力低下(前面筋・後面筋)

     下肢筋力低下


【27】

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【28】   寝たきりの方への施術

  1)両手を組んで上肢の共同運動を抑制したり、足底を床につけて下肢の分離性に働きかける

    まっすぐ伸展させたり、股の外転、内旋を伴って伸展させて共同運動からの分離を促す


  2)もち上げた殿部をおろすことなく、膝がさらに屈曲し、

    足がより背屈するよう反復して膝部を引きよせる

    両手を組ませ上肢の共同運動を抑制し、殿部の上げ下げを反復させたり、

    保持させたり、不規則にゆらしてみたり(シェイキング)する


  3)寝返りを通して体軸の回旋と頸のコントロール、

    頸・肩甲帯・体幹・骨盤の独立した回旋運動を十分に促し、

    低いレベルの姿勢反応をも促す

【完】

〉他のレポートは こちら

問題点の考察、機能評価、能力評価の方法、治療の方針と対策など
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