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②ST「訪問における誤嚥対策(摂食嚥下5期モデル)」

講師:㈱ケアプラス テクニカルアドバイザー 言語聴覚士 Ms.S

20200618-02 ST「訪問における誤嚥対策」
講師:㈱ケアプラス テクニカルアドバイザー 言語聴覚士 Ms.S

言語聴覚士講師によるWEBセミナー開催で、大勢の方に参加いただき充実した会となりました。

ケアプラスセミナーレポートTop_02.png

ご参加の皆様、「誤嚥対策WEBセミナー」を熱心に受講していただき、誠にありがとうございました。
S先生、とても分かり易いご講義をありがとうございました。

セミナーの概要については以下をご参照ください。

(セミナーレジュメ)
01_日本人の死亡原因
(2017年人口動態統計)
02_まごころ式誤嚥対策の基本方針
03_急性期病院で勤務していて、
感じること‥
04_脱水・低栄養・肺炎のサイン
05_脱水の徴候 「ツルゴール反応の低下」
06_なぜ高齢者に脱水が起こりやすいのか?
07_脱水・低栄養・肺炎のサイン
08_嚥下が悪そうな人・・・
09_摂食嚥下障害による負のスパイラル!
10_★ここまでのまとめ
11_今日のメニュー
12_"withコロナウィルス"時代の到来!?
13_廃用症候群とサルコペニアの違い
14_サルコペニアの判断基準
15_指輪っかテスト
16_"withコロナウィルス"時代の到来!?
17_免疫力とは何か?
18_免疫力をUPするためには?
19_高齢者の筋肉量の低下
20_安静臥床による筋力の低下
21_適切な運動と栄養管理!
22_★ここまでのまとめ
23_嚥下障害のこと
なんも言ってないやん・・?
24_誤嚥性肺炎クイズです
25_ST(言語聴覚士)の嚥下練習
26_誤嚥、誤嚥性肺炎とは?
27_食べるときは・・三つの蓋が閉じます
28_摂食嚥下モデル⑤期
29_摂食嚥下5期モデル
30_★ここまでのまとめ

31_質問
32_答え
33_誤嚥性肺炎の発症は
侵襲と抵抗のバランスで決まる!
34_気管侵入=肺炎にならない仕組み
35_質問:
「食べずに、嚥下が悪そうな人って、
 わかりますか?」
36_実習 
ティースプーン、コップ、水、シリンジ
37_嚥下が悪そうな人・・・
39_舌骨上筋群 と 舌骨下筋群
40_実習 嚥下評価をしよう
41_RSST(反復唾液嚥下テスト)
42_嚥下運動に
関わる筋
43_嚥下筋は鍛えられるか?
44_★ここまでのまとめ
45_介護食について
46_口腔内の汚染や乾燥
47_食べる姿勢
48_嚥下何期に問題があるか?
49_NHCAPにおける誤嚥性肺炎の治療方針
50_嚥下機能低下を防ぐ運動
51_嚥下体操
52_嚥下おでこ体操
53_咳嗽・呼吸の簡単な訓練方法
54_咳嗽訓練
55_口すぼめ呼吸
56_在宅における誤嚥性肺炎の問題
57_【誤嚥性肺炎対策】
58_★今日のまとめ

廃用症候群と誤嚥性肺炎.png

16_"withコロナウィルス"時代の到来!?
16_

17_免疫力とは何か?

・有害なものにさらされても病気を免れる強さのこと
  ウィルス、細菌、汚染物質‥

・自律神経(交感神経と副交感神経)がバランスよく機能しているかどうかが重要!

18_免疫力をUPするためには?

よく食べて  栄養が偏らないように
よく寝て   規則正しい生活を
よく動く   運動の習慣をつくりましょう!

 よく笑い、体を冷やさず、リラックス

19_高齢者の筋肉量の低下
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20_安静臥床による筋力の低下
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21_適切な運動と栄養管理!
・活動的な生活習慣
・筋力トレーニングを含む運動習慣
・タンパク質を含んだ栄養摂取
・慢性疾患の予防と管理

22_★ここまでのまとめ
22_★ここまでのまとめ.png

23_嚥下障害のこと
なんも言ってないやん・・?

24_誤嚥性肺炎クイズです
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25_ST(言語聴覚士)の嚥下練習

直接練習 ...  食べて練習

間接練習 ...  食べずに練習
嚥下機能「維持」や「低下予防」には有効だけど
間接練習のみで改善は難易度が高く・長期戦覚悟で!

環境設定 ...  内容・姿勢・口腔

26_誤嚥、誤嚥性肺炎とは?
①飲食物を誤嚥する
②誤嚥したものが肺に入る
③肺に炎症を起こす

27_食べるときは・・三つの蓋が閉じます

1 口腔  口唇
2 鼻腔  軟口蓋(上あご奥)
3 気管  喉頭蓋

嚥下に必要な圧をつくります

28_摂食嚥下モデル⑤期
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29_摂食嚥下5期モデル

先行期:口に入れるまでの段階で、何をどのように食べるか、視覚、聴覚、触覚などにより食べ物を認知し、判断する時期。この段階は、食欲や心理的要因、認知機能、上肢の運動機能等も影響する。
準備期:食物を口に取り込み、咀嚼して食塊を作り舌背中央に配置し飲み込みの準備をする時期。食物は、唇を通して口腔に取り込まれ、咀嚼し、舌を使い唾液と混ぜ合わせ一口飲み込める量にする。食塊形成するためには、口唇閉鎖、歯(義歯)での咀嚼、唾液分泌、舌や口腔周囲筋の協調運動が不可欠である。
口腔期:食物を咽頭へ送り込む時期。舌尖は、硬口蓋に押しつけられ、口腔・鼻咽腔を閉鎖し、口腔内の圧を高めて食塊を後方へ送る。準備期と同様に口唇が閉鎖と鼻咽腔が閉鎖した状態でないと嚥下と呼吸のタイミングがあわず、嚥下反射を誘発しにくくなる。
咽頭期:嚥下反射により、食塊を一瞬(0.5秒)で咽頭から食道へ送る時期。咽頭、喉頭、食道入口部が関与する。食塊が通過する時は、軟口蓋が閉鎖、舌骨と喉頭が挙上し食道入口部が開くと同時に喉頭蓋谷が下降し、声門閉鎖とともに嚥下性無呼吸が起こる。嚥下時には、多くの嚥下筋群とそれを支配する脳神経(三叉神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経、舌下神経など)が協調して働く。
食道期:食塊が重力や蠕動運動により胃に運ばれる時期。食道入口部は閉鎖し逆流を防止する。食塊が食道を通過するのは、物性により異なるが液体では3秒、固形物では8秒とされている。

30_★ここまでのまとめ
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